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外壁クラック(ひび割れ)の原因は?放置するリスクとプロに依頼する基準

コラム / 2024.01.05

外壁クラック(ひび割れ)の原因は?放置するリスクとプロに依頼する基準

外壁にクラックが発生すると、見た目が悪いだけでなく、建物の耐久性にも影響を与える可能性があります。クラックを放置すると、どのようなリスクがあるのか、またその補修方法について知りたくありませんか?この記事では、外壁にクラックが生じる原因やその対策方法を詳しく解説します。

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外壁のクラック(ひび割れ)とは

外壁のクラックとは、建物の外壁に発生したひび割れのことを指します。外壁には外壁材の上に塗料が塗られており、その塗料が表面に「塗膜(とまく)」を作っています。塗膜にのみ生じるひび割れを「チェッキング」や「ヘアクラック」と呼び、塗膜だけでなく外壁材にも生じているひび割れを「クラック」と言います。
クラックを放置し続けると、建物の寿命は短くなり、人の健康にも悪影響を与えます。建物の寿命を伸ばし、健康で快適な生活を送るためにも外壁に生じたクラックは早めに補修しましょう。

クラックの種類

外壁クラックは、主に3種類あります。
それぞれの特徴と発生する原因については、以下の表でまとめているので参考にしてください。
クラックの種類

ヘアクラック

ヘアクラック

幅が0.3mm以下、深さが4mm以下の小さいひび割れがヘアクラックであり、補修の緊急性は低いクラックです。ヘアクラックは、モルタル外壁や窯業系サイディングコンクリート外壁で発生します。外壁の表面だけがひび割れているため、柱などの構造材やコンクリート内部の鉄筋が錆びる可能性は低いです。

構造クラック

構造クラック
構造クラックは、幅が0.3mm以上、深さが5mm以上ある大きなひび割れであり、補修の緊急性が高いクラックです。
構造クラックがあると、建物の中に入り込んだ雨水が建物を腐食させます。腐食した建物内部にはカビが発生している場合もあり、それにより人の健康を害してしまったり、建物の強度を低下させたります。
構造クラックのような大きなひび割れがある場合は、専門業者による点検とメンテナンスを依頼しましょう。

収縮クラック

収縮クラック
収縮クラックは面積が大きな面で起こりやすく、ひび割れ幅は狭いという特徴があります。
収縮クラックはモルタルやコンクリートといった、セメントに水を混ぜて作るような湿式工法で施工されている外壁で発生します。

クラックが発生する原因

クラックが発生する原因は、外壁材として使っている素材、ひび割れの大きさ、さらにクラックの種類によって異なります。前述したクラックの種類別に、ひび割れが発生する原因を解説します。

ヘアクラックが発生する原因

ヘアクラックが発生してしまう原因は、主に下記の3つです。

・経年劣化
・塗装間隔の時間が不適切
・選んでいる塗料のミス

経年劣化
外壁が日光にさらされ続けると、外壁の表面を覆っている塗膜は劣化してしまい、繰り返す素地の膨張収縮に耐えられなくなります。これにより、塗膜にひび割れが発生しヘアクラックができます。

塗装間隔の時間が不適切
このケースで生じるヘアクラックは、複層仕上げ塗材を活用しているときに起こりやすいでしょう。複層仕上げ塗材は下塗り、主材塗り、上塗りの3つの工程で行われ、一般的に主材塗りは半日以上の塗装間隔が必要です。しかし施工日数や人件費がかかることから、主材塗りの適切な乾燥時間を確保せずに、上塗りを行ってしまうケースがあります。

主材が乾燥していない状態で上塗りすると先に上塗り材が乾燥・硬化します。その後に主材が硬化・収縮することで、先に乾燥した上塗り材にひび割れをもたらすという仕組みです。このヘアクラックは、施工不良によるものと言ってよいでしょう。

選んでいる塗料のミス
高い伸縮性がありひび割れにくい「弾性素地」や「弾性塗膜」の上に、塗装後に非常に堅固になる「硬質塗膜」を塗ると、下地の伸縮に硬質塗膜が合わせることが出来ず、ひび割れが発生します。このクラックは、施工会社による塗料の組み合わせミスが原因です。

構造クラックが発生する原因

構造クラックは幅が0.3mm以上、深さが5mm以上あるものです。小さなクラックが進行し次第に大きくなったものもありますが、地震や不同沈下といった外的要因によっても発生します。構造的な欠陥や筋交いの不足により、建物の強度が弱くなり外から力が加えられたときにひび割れが発生しやすいでしょう。

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クラックのリスクと早期対応の重要性

外壁クラックは、見た目の問題だけでなく、建物の耐久性や住んでいる人の健康にも大きな影響を与えます。クラックを放置すると、さまざまなリスクが発生するため、早めに対応しましょう。

リスクと放置の危険性

クラックを放置していると、下記のようなリスクが発生します。

・雨漏りが起こる
・建物の耐久性が弱くなる
・住んでいる人の健康を害する
・見た目がみすぼらしくなる

雨漏りが起こる

大きなクラックから雨漏りが起きて、部屋の中が濡れてしまうこともあります。場合によっては、壁や床、家具が濡れて汚れたり家電が故障したりするケースも。
また、雨水が内壁と外壁の間に入ってしまうと、水分がなかなか蒸発せず、建物内部がカビてしまうかもしれません。クラックが雨漏りの原因となりうるため、外壁に大きなクラックがある場合は専門業者に早めに相談しましょう。

住んでいる人の健康を害する

住んでいる人の健康を害する(困っているシーン)

前述したように、クラックから雨水が建物内部に侵入してカビが発生してしまうと、そこで暮らす人の健康を害する可能性があります。カビの生えた場所から、小さなカビの粒子が部屋の中に飛び散り、これを吸い込むとアレルギーや喘息といった症状を引き起こします。特に子どもは免疫機能の発達が未熟で、高齢者は免疫機能の働きが弱くなりやすいため、健康被害が深刻になる前に対処しましょう。

見た目がみすぼらしくなる

せっかく建てたマイホーム、できるだけきれいな状態をキープしたいものです。しかし大きなクラックが外壁にあると、きれいだった外観がみすぼらしく見えてしまいます。美観をキープするためにも、クラックを放置することはやめましょう。

早期発見の重要性

中には外壁にクラックを見つけたけれど、「どうしたらよいか分からない」「生活に不便なところがないから放置している」という方もいます。
構造クラックのような幅も深さも大きいひび割れは早急に対処が必要ですが、小さなクラックも侮ってはいけません。

なぜなら、最初は小さなクラックだったとしても、経年劣化によりひび割れの幅や深さが大きくなってしまうからです。気付かぬうちに、雨漏りの原因になっていることもあります。また、大きなクラックと小さなクラックの修繕費を比べると、小さなクラックの方が修繕費は安く済みます。コスト削減のためにも、早期発見と早期補修を心がけましょう。

■クラックの早期発見と早期補修のメリット
・修繕費用の削減につながる
・建物の寿命を伸ばすことができる
・外観をきれいに保てる

クラックの補修方法

外壁に生じたクラックの補修方法は、主に2パターンあります。ただし、ひび割れの種類や場所などによっても適切な補修方法が異なるため、発生したクラックに合った補修方法を選びましょう。以下で戸建て住宅でよく使われている外壁に生じたクラックの補修方法を解説しますので、参考にしてください。

DIY補修

DIYでクラックの補修をする一番のメリットは、補修コストが抑えられることです。小さいひび割れ程度であれば、DIYでも補修ができるので発見したら早急に対処しましょう。ただし、間違った方法で補修をしてしまうと再度クラックが起きてしまったり、外壁に補修の跡が残ったりしてしまいます。

■DIY補修のメリット
・補修コストを抑えることができる

■DIY補修のデメリット
・外壁に補修の跡が残る
・再度クラックが生じてしまう

DIYで補修するために必要な道具や手順を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。また、DIYで補修を行う場合、最初は目立たないところで練習するとよいでしょう。

■必要な道具と材料
・補修テープ
・シーリング材
・ヘラ
・ブラシ

■補修の具体的な手順
1)クラックの清掃:クラック周辺のホコリや汚れをブラシで除去する。
2)補修材の適用:クラックの幅に応じて適切な補修材を選び、クラックに充填する。
3)補修テープの使用: 補修材を均一にならし、補修テープを貼って固定する。
4)仕上げ作業:補修材が乾燥したら、塗装などの仕上げ作業を行う。

プロに外壁クラック補修を依頼する

プロに外壁クラック補修を依頼する

簡易的な外壁のクラックであればDIYで補修することも出来ますが、大規模な補修は専門知識や適切な技術が必要です。プロによる補修は、難易度の高い補修でも対応してもらえる点がメリットといえます。コストがかかる点はデメリットですが、マイホームに長く暮らすためにも必要なコストとして捻出しましょう。

■プロに外壁のクラック補修を依頼するメリット
・難易度の高い補修でも対応可能
・補修のムラが目立たない

■プロに外壁のクラック補修を依頼するデメリット
・補修コストが高くなってしまう

外壁クラックをプロに依頼した場合の補修費用目安

外壁塗装の専門会社といったプロに依頼した場合、修繕費用の相場は補修内容によって異なります。当然のことながら、大規模な補修であれば費用は高く、小規模な補修であれば費用は安く抑えられます。

補修費用目安
このように、修繕費用はクラックの種類や補修箇所、補修の範囲など、状況によって大きく変わるため、複数の会社で見積もりを取ることが大切です。外壁塗装の専門会社に依頼することで、施工不良がなく長期的に見たときにコスパの高い補修を行ってくれます。

複数の業者から見積もりを取り、比較検討することにより実際の相場が分かります。外壁の補修については費用の安さが全てではありませんが、費用と施工内容を加味して検討しましょう。

外壁にクラックがあり補修を検討している方は、下記のお問合せからカントリーベースにぜひ、ご連絡ください。

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外壁クラックの業者選びのポイント

外壁クラックが発生すると建物全体の寿命に影響するため、早めの補修が必要です。ただし外壁クラックの補修は専門知識が必要です。修繕費用の安さだけで施工会社を選ぶと、技術力が低かったり雑な補修がなされたりと、修繕後に再度クラックが発生するかもしれません。

業者を選ぶ際は、2~3社の見積もりを取って費用面を確認するだけでなく、施工実績や悪い口コミの有無を確認しましょう。さらに保証内容と保証期間も一緒にチェックしておくと、補修後に万が一のことが起きても安心です。

プロに相談するべきケース

外壁クラックの補修にはDIYで対処できるケースもありますが、大きなクラックや構造的な問題がある場合は、プロである専門の業者に相談することをおすすめします。

幅が1mm以上のクラックの場合

ひび割れ幅が1mm以上あるクラックの補修は、専門的な技術が必要です。
こういったクラックの場合、ひび割れの原因や状態、外壁材の種類によって補修方法を変える必要があります。誤った方法で補修を行うと、外壁材を傷めてしまうかもしれません。

構造クラックの場合

建物全体に影響を与える重大なひび割れは、専門家による評価と修繕が必要です。構造クラックは建物の安全性に直接関わるため、見つけたらすぐに専門の業者に相談しましょう。

地震や災害後に発見されたクラックの場合

地震や災害後に発見されたクラックの場合

地震や災害後に生じたクラックは、ひび割れが深い可能性があります。深さのあるクラックの場合、内部の鉄筋まで及んでおり、雨水が浸水してしまうことによって鉄筋が錆びてしまいます。
専門知識がない状態で補修をしてしまうと、クラックの再発につながるため一度、専門の業者会に見てもらうことがおすすめです。

複数箇所にわたるクラックの場合

小さなひび割れでも特定の範囲内にクラックが集中している場合は、外壁の内部に問題があるかもしれません。特に外壁1m以内に3つ以上のクラックがある場合は、専門の業者に会相談すると良いでしょう。

DIY補修後も再発するクラックの場合

補修しても再発するクラックは、根本的な問題が解決されていない可能性があります。上記のケースと同様に、 まずは専門の業者に相談し、クラックが発生し続ける原因を見つけましょう。

外壁のクラックでお悩みの方は、カントリーベースにお任せください

外壁のクラックは、見た目だけでなく建物の強度や人の健康にも大きな影響を与えかねません。早期に適切な対策を取ることで、建物の寿命を伸ばし、家族の健康を守ることにもつながります。

外壁のクラックに関して疑問や不安があったり、外壁に大きなクラックが発生していたりする場合は、ぜひカントリーベースにご相談ください。カントリーベースは、外壁のメンテナンス、特に塗り壁のプロフェッショナルです。専門のスタッフが丁寧に対応いたします。

また、こちらの動画では塗り壁でクラックが発生した際の補修方法について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

クラックに関してより詳しく知りたい方は、下記のフォームでお問い合わせください。全国どこでも対応いたします。

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