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塗り壁で実現するおしゃれな内装!種類や手入れ方法などの注意点を解説

コラム / 2024.02.05

塗り壁で実現するおしゃれな内装!種類や手入れ方法などの注意点を解説

デザイン性の高さから、内装を塗り壁にしたいと憧れる人も多いものです。塗り壁は、職人の手作業によって独特な質感が生まれ、クロスでは表現できない風合いが魅力。しかし「塗り壁」と一口にいっても、素材によって機能性が異なります。

この記事では、内装の塗り壁の特徴や種類、注意点を解説します。内装を塗り壁にしたときのメリット・デメリットもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

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塗り壁とは?

「塗り壁」とは、左官職人がコテを使い材料を塗って作る壁のことです。塗り壁の材料は自然素材のものが多く、最もポピュラーなのは土ですが、他にも漆喰や珪藻土、モルタルなどがあります。自然素材である塗り壁は廃材が出ず、環境にもエコであるため、SDGsの観点から近年、注目を集めています。

内装の塗り壁の特徴

塗り壁は外壁だけでなく、内装でも人気があります。塗り壁の材料は自然素材なので、人体に害となる化学物質が含まれていないことから、アレルギー体質の人も安心です。しかも有害物質を出さないだけでなく、気になるニオイや有害な化学物質を吸着・除去する効果も期待できます。

また必要に応じて室内の湿度を調整してくれるうえ、断熱性が高いため特に冬は外の外気を遮断し室内の熱を逃がさない効果も。一年中、室内環境を快適にしてくれるという特徴があります。壁一面、継ぎ目がない仕上がりも特徴的で、スッキリと美しい塗り壁に家づくりの満足度も高くなるはずです。

クロス(壁紙)との違い

「クロス(壁紙)」と「塗り壁」の大きな違いは、素材です。一般的に「クロス」というとビニールクロスを指し、その素材の特性上、多様な細工処理ができるため、デザインやカラーが豊富です。そのため、日本の住宅の90%以上でクロスが使用されています。

クロスのメリットは、コストが安い点です。施工が容易であり、工期も短くて済むため、施工費や人件費の削減につながります。耐久性が高く、メンテナンスの手入れが楽な点もクロスの利点です。日常生活を過ごす中で、子どもの落書きや手垢などでクロスを汚してしまうケースもあるでしょう。しかしクロスなら、汚れたところを水拭きするだけできれいにすることも可能です。

ただしクロスの接着剤には、有害物質であるホルムアルデヒドが含まれており、健康面への影響などが懸念されます。シックハウス症候群などのアレルギーが心配な人は避けた方が良いでしょう。

「塗り壁」と「クロス」の主な違い/

上図にて「塗り壁」と「クロス」の主な違いをまとめていますのでチェックしてみてください。

塗り壁の種類

内装材として使われる塗り壁には、主に以下のような6種類のものがあります。

内装材として使われる塗り壁の種類

それぞれの種類をさらに詳しく見ていきましょう。

漆喰

漆喰は、日本では古くから使われてきた材料であり、日本の城の壁にも使用されています。主原料は、石灰石(水酸化カルシウム)です。耐火性に優れており、万が一、火災が発生したとしても延焼を防げる効果が期待できます。その他にも、調湿効果や殺菌効果もあり、機能性の高さでも人気の内装材です。ただし、乾燥に時間がかかり、経年劣化しやすい点はデメリットです。

珪藻土

珪藻土は、海に生息する植物性プランクトン(珪藻)の化石が原料です。珪藻土には、小さな穴が無数に空いている多孔質な素材のため、調湿効果や消臭効果が優れています。近年、注目されている素材で、バスマットやコースターなどにも使用されています。素材が柔らかく、表面が傷つきやすいため、取り扱いには注意しましょう。

土塗り

土塗りは、手触りがザラザラした質感が特徴的です。土や砂、藁すさ、粘土が原料となっており、土の成分や割合によって、質感が変わります。つるりとした質感に磨き上げることもできます。調湿性能に期待できる点がメリットですが、ひび割れしやすい点はデメリットです。

モルタル

モルタルはセメントや砂、水が原料となって、防水性や耐久性に優れています。着色が可能であり、おしゃれな塗り壁にできます。硬い素材なのでひび割れしやすい点は注意が必要です。

一般的な塗り壁材

一般的な塗り壁材は、水溶性のアクリル塗料に砂(骨材)を混ぜたものが原料です。高いデザイン性が特徴的で、豊富な色から選択でき、コテや吹付けなど多様な施工が可能です。耐用年数が約20年であり、ひび割れしにくく、耐久性に優れています。ただし、職人の腕によって仕上がりに差が出やすい傾向があります。

内装用塗り壁材「Hitkey Wall (ヒッキーウォール)」

Hitkey Wall (ヒッキーウォール)は、カントリーベースが発売している内装用塗り壁材です。漆喰やゼオライト、シリカ、粘土がブレンドされており、安心安全の国内生産で、調湿効果や脱臭効果を兼ね備えています。

Hitkey Wallは、メンテナンスがしやすい点が特徴的です。例えば、子どもが壁に鉛筆で落書きしてもメラミンスポンジで簡単に消せたり、食事中にうっかり醤油を壁に飛ばしてしまっても、泡状のキッチン用漂白剤を使用すると汚れがきれいに落とせます。15色のカラーや4つのテクスチャーから選択でき、自分の好みに合わせた塗り壁にできます。

下記は塗り壁材「Hitkey Wall」を使った施工事例です。木の温かみある素材感や、気品あるアンティーク家具にピッタリな質感に仕上がります。落ち着いた印象の室内にしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

Hitkey Wall (ヒッキーウォール)の内装事例

内装用塗り壁材「Hitkey Wall」を詳しく見る

内装を塗り壁にするメリット

内装を塗り壁にすると、手作業の塗り壁にしかできない風合いを作り出せます。ここからは内装を塗り壁にするメリットを詳しくお伝えします。

デザイン性が高い

塗り壁は、手作業ならではの質感とバリエーション豊富な模様によって、室内のデザイン性が高くなります。コテやローラー、ハケの塗り方次第で、ハケ引き、ウールローラー仕上げ、スパニッシュ仕上げなど、さまざまな模様の表現ができます。加えて曲線や直線などをランダムに表現すれば、日の当たり方や照明の調光によって見え方が変わる点も魅力です。

また塗り壁は継ぎ目ないことでスッキリと仕上がるものの、表情が生まれることで温かみのある空間に仕上がります。時が経つほどに味わいや色合いが増し、経年変化が楽しめる点も内装を塗り壁にする良さです。和風、洋風問わず、どんなテイストにも合うため、自分の理想を叶えやすいでしょう。

自然素材で人に優しい

塗り壁は自然素材でできており、シックハウス症候群などのアレルギーを心配している方でも安心して使用できます。施工時も有害物質を排出せず、塗り壁を解体するときも廃材が出ません。自然に還り、地球にも優しいため、余計な環境負荷をかけずに家づくりをしたい人におすすめです。

室内の空気をきれいにしてくれる

塗り壁は有害物質を排出しないだけでなく、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの有害物質を吸収し、室内の空気をきれいにしてくれる点もメリットです。また内装の塗り壁は、吸湿性に優れており、カビやダニの発生を抑えられます。悪臭を取り除いてくれる効果に期待でき、気になるニオイも消臭してくれます。ペットを飼育している方やタバコを吸われる方も安心です。

断熱性が高く、夏涼しく冬暖かい

内装を塗り壁にすると断熱性が高くなるため、夏涼しく、冬暖かく過ごせます。夏は外からの熱を遮って室内を涼しく保ち、冬は温まった室内の熱を逃がしません。

梅雨時期など湿度が高いときも、調湿性が高い塗り壁なら、快適な湿度を保てます。特に、珪藻土には無数の穴があり、その内部に空気をたくさん含んでいるので、たくさんの空気の層が断熱材となり過ごしやすい環境を整えてくれます。

補修がしやすい

内装の塗り壁は、補修がしやすい点がメリットです。クロスは一部に汚れやキズが発生したら、全体的に貼り直しをしなければなりません。その点、内装を塗り壁にすると、その部分だけの補修できれいになります。大掛かりな作業が不要なので、補修費用も安く抑えられるでしょう。

内装を塗り壁にするデメリット

内装を塗り壁にするデメリットは、職人の手作業であるがゆえに手間暇がかかり、初期費用が高くなったり工期が長くなったりする点です。塗り壁にする不安を解消するためにも、デメリットを見ていきましょう。

初期費用がかかる

内装を塗り壁にすると、初期費用は高くなりやすいといえます。費用の内訳は工賃と材料費ですが、左官職人が下準備として養生をし、下地を塗って仕上げを塗る…いった工程は時間がかかるものです。

材料費は材料によっても異なりますが、一般的に1平方メートルあたり5,000円~1万円程度です。一般的な内装材のビニールクロスは、1平方メートルあたり1,000円~3,000円程度が相場なので、ビニールクロスの3〜5倍がかかる計算になります。

左官職人による塗り壁は初期費用が高くなりやすい反面、技術力の高い左官職人が仕上げることでメンテナンスの頻度は下がります。

工期が長い

上述したように、塗り壁は左官職人の手作業で行われるため、工期が長い傾向にあります。工期は下地の処理によるものの、1部屋2〜3日の作業になるのが一般的です。塗り壁は職人の手で何層にも塗り固められ、乾くのを待たなければならない「湿式工法」のため、工期が長くなるのは避けられません。一生住み続ける家だからこそ、工期の長さだけで決めるのではなく、総合的に判断しましょう。

ひび割れしやすい

塗り壁は、ひび割れしやすい点が欠点です。内装の塗り壁は壁材を乾燥させなければならず、乾燥時に車の振動などちょっとした刺激でも、ひび割れしやすくなります。しかし壁材を塗る時期を選んだり、適切な厚さで壁材を塗ったりするなどの工夫によっては、ひび割れを防げます。

内装を塗り壁にするときの注意点

塗り壁の仕上がりは、職人の腕に左右されると言っても過言ではありません。そのため、信頼できる専門の業者に依頼しないと後悔しやすくなります。ここからは、内装を塗り壁にするときの注意点を詳しく解説します。

お手入れ方法を知っておく

内装を塗り壁にするときは、事前にお手入れ方法を把握しておきましょう。生活していると、壁を汚してしまうことは多々あります。塗り壁を汚してしまったときは、消しゴムやメラミンスポンジを活用しましょう。ただし、いきなり塗り壁を消しゴムやメラミンスポンジで擦るのではなく、まずは目立たない場所で試してから、優しく行うようにしてください。

職人の腕次第で仕上がりに差が出る

内装を塗り壁は、独特な質感や風合いが魅力的な一方で、職人の腕次第で仕上がりに差が出やすいものです。場合によっては、自分の希望通りの仕上がりにならない可能性もあります。施工を依頼する際は、施工事例などをチェックして、理想通りの仕上がりになるかを確認しておきましょう。

塗り壁専門の業者に依頼する

塗り壁の仕上がりや耐久性は、職人の技術に大きく左右されます。施工実績が豊富な専門の業者に依頼しましょう。信頼できる塗り壁専門の施工業者を探すときは、施工実績はもちろん、ネットでの口コミなどの評価も必ずチェックすることをおすすめします。

内装の塗り壁の特徴を知り、プロに依頼しよう

内装の塗り壁の特徴を知り、プロに依頼しよう

塗り壁には、さまざまな種類があり、機能や質感も異なります。素材の特徴を把握したうえで、オリジナル性のあるおしゃれな室内に仕上げたい方は、塗り壁を選んでみてはいかがでしょうか。「どの塗り壁を選んだらいいのか分からない」「誰に相談したら良いかわからない」とお困りの方は、塗り壁のプロ・カントリーベースにご相談ください。

カントリーベースは、全国で年間約850棟の塗り壁の実績があり、塗り壁の経験豊富な会社です。約30年の販売実績があり、SDGsにも積極的に取り組んでいます。商品に関する資料請求や今すぐ相談したい方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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