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庭をコンクリートにするメリットとデメリット。施工時のポイントも解説!
コラム / 2024.06.08
新築住宅を建築・購入をしたものの、「庭の施工まで手が回らない…」という方が多いです。庭をきれいに整備することで、新築住宅をさらにかっこよく見せられるだけでなく、駐車場として活用できるなどメリットが多数あります。特に庭をコンクリートで施工するとデザイン性が高くなり、メンテナンスも簡単になるためおすすめです。ただし庭をコンクリートで施工するにあたってはデメリットも存在します。
この記事では、庭をコンクリートで施工したいと考えている方のために、「費用はどれくらいかかるのか?」「コンクリートを活用することによってどのような庭になるのか?」など、さまざまな疑問について解説します。併せておしゃれなコンクリート塗装の施工事例も紹介しているので、興味ある方はお気軽にご連絡ください。
庭をコンクリートにするメリットとは?
庭をコンクリートにすることで得られるメリットは以下の通りです。
- ⚫︎庭を駐車場として使える
- ⚫︎かっこいい住宅に見える
- ⚫︎メンテナンスが簡単
一つずつ解説します。
庭を駐車場として使える
庭をコンクリートにすれば、耐久性の高い駐車場として利用できます。 自動車は軽いものでも700kg、大きい車であれば1トンを超える重さなので、駐車場として使うためには強度が必要です。 道路で使用されるアスファルトはおおよそ10年~15年で修繕が必要ですが、コンクリートの寿命はおおよそ15~20年とアスファルトよりも長いため、安心して利用できるでしょう。 さらにコンクリートで駐車場を舗装することによって、土埃や雨によるぬかるみを防ぎ、車をきれいな状態に保てます。
以下の駐車場はコンクリートで舗装したものの、「タイヤの跡や汚れが目立つのを避けたい」といった施主様のご要望により、光沢感のある茶色のコンクリートで施工した事例です。このようにデザイン性の高い薄塗りコンクリートを使うことで、強度を保ちつつ汚れが気にならない仕様にできます。
参考:駐車場・ガレージ デザインコンクリートでおしゃれにリノベーション
かっこいい住宅に見せられる
庭をコンクリートにすることで、スタイリッシュさが際立つ外構に仕上がります。コンクリートは白やグレーが基調となるため、さまざまな素材や色と相性がよく、住宅の外観を洗練された印象にしやすいことも特徴です。
また、コンクリートはデザインの自由度が高いことも魅力の一つ。以下はデザインコンクリートを使用した施工事例です。ガレージ前のスペースにひと手間加えるだけで、インパクトのある外観に仕上がりました。時間の経過とともに、コンクリートの風合いが増す点も魅力です。
デザインコンクリートを使う以外にも、以下のようにちょっとした手間をかけるだけでも一味違う庭が手に入ります。
- ⚫︎レンガやタイルを埋め込む
- ⚫︎目地の隙間に芝生や砂利をつめる
- ⚫︎木目調のコンクリートを使う
庭のメンテナンスが簡単
庭をコンクリートにすることで、庭のメンテナンスが格段に楽になります。コンクリートは地面を完全に覆うため、雑草が生えてくる心配がありません。庭が土や砂利の場合、雑草が生えてしまい、景観を損なってしまいます。
また芝生はこまめな芝刈りや雑草取り、砂利は砂利の補充や防草シートの交換など、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。その点、コンクリートは水洗いなど最低限の手入れで美観を保つことができるため、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。
庭をコンクリートにするデメリットとは?
庭をコンクリートにすることで生じるデメリットも存在します。
- ⚫︎施工費用が高い
- ⚫︎夏に照り返しがある
- ⚫︎見た目が悪くなってしまう
施工費用が高い
庭をコンクリートにするデメリットは、施工費用が高額になりやすい点です
コンクリートの施工費用は一般的に、1平方メートルあたり1万円程度となり、駐車スペース1台分(約25平方メートル)を確保するためには、25万円程度がかかる計算です。 さらに施工時の作業として、地面の掘削と砕石敷き、土の処分、コンクリートの流し込みがあるため、土地の状況などによって費用が変動します。
また、コンクリートは撤去する際にも費用がかかる点も注意が必要です。 庭の広さにもよりますが、標準的な広さで12万~20万円程度の撤去費用がかかります。
夏に照り返しがある
庭をコンクリートにすると、夏場の照り返しにより庭の表面温度が上昇し、暑さを感じやすい傾向にあります。
コンクリートは土や芝生に比べて水分が少ないため、直射日光によって高温になりやすい性質があります。 特に日差しが強くなる夏の時期には、コンクリートの表面温度が60度を超える場合も。高温になったコンクリートは周囲の空気も温めるため、庭全体が暑くなりやすいでしょう。
ここでは、コンクリートの照り返しを抑える方法を2つ紹介します。
打ち水をする
水が蒸発するときに、コンクリートの熱を奪うため、表面温度を下げることができます。しかし、打ち水の効果は一時的なものなので、定期的に行う必要があります。
植栽して日陰を作る
庭に木を植えて日陰を作ることで、コンクリートの照り返しを軽減できます。
見た目が悪くなってしまう可能性がある
コンクリートは乾燥収縮するため、ひび割れが目立ちやすい点もデメリットです。そのため、施工する人の技術不足によっては、庭の仕上がりが悪くなるかもしれません。
例えば、コンクリートの表面に色ムラが生じたり、小さなひび割れができたり。またコンクリートは水を吸収することができないため、土地に勾配をつけて水はけを良くする必要がありますが、施工不良により雨が降った時に水たまりが発生してしまうこともあります。
このような事態を防ぐためには、施工実績が豊富で、技術力の高い業者を選ぶことが重要です。 複数の業者から見積もりを取り、施工事例などを比較して、信頼できる業者を見つけましょう。
コンクリート以外にオススメの素材は?
庭をコンクリートにすることには多くのメリットがありますが、コンクリート以外の施工方法もあります。他の素材における施工方法について理解を深めることで、適切な素材選択ができます。
アスファルトの庭
広いスペースを駐車スペースなどで確保したい方は、庭をアスファルトで施工することをおすすめします。
▼庭をアスファルトにするメリット
工期が短い
アスファルトは乾燥が早いため、施工して数時間後には駐車場として使用できます。 コンクリートの場合、完全に硬化するまでに1週間ほどかかるため、すぐに駐車場として使用できません。
初期費用が安い>
アスファルトは、コンクリートよりも材料費が安いため、庭をコンクリートにするよりも費用を抑えることができます。また、庭をアスファルトにする方が工期を短くできることも要因の一つです。
▼庭をアスファルトにするデメリット
耐久性が低くなる
アスファルトはコンクリートに比べて耐久性が低く、経年劣化により、ひび割れやくぼみが発生しやすいです。 特に重量のある車を長期間駐車する場合、アスファルトへの負担が大きくなり、劣化が早まる可能性があります。
デザインの自由度が低い
アスファルトは基本的に黒色です。色や柄のバリエーションがなく、デザイン性に欠けます。 コンクリートであれば、色や柄を混ぜたり目地をデザインとして活用したりと、工夫次第で好みの庭にすることができます。
夏の照り返しがきつい
アスファルトは黒いため、日の光を吸収しやすく、表面温度が上がりやすくなります。そのため、夏の照り返しもコンクリートよりも強くなり、暑さを感じやすくなるかもしれません。
メンテナンスが必要
アスファルトはコンクリートに比べて、ひび割れや陥没が発生しやすい素材です。初期費用は抑えられるものの、補修などのメンテナンス費用がかかりやすいでしょう。
インターロッキングブロックの庭
デザイン性の高い庭にしたい方はインターロッキングブロッキングがおすすめです。インターロッキングブロックとは、色や形を組み合わせて舗装するためのコンクリートブロックのこと。以前は長方形のものが主流でしたが、正方形など形状もバリエーションが増えたことで近年、人気の素材です。
▼インターロッキングブロックのメリット
デザイン性が高い
インターロッキングブロックは色や形の種類が豊富で、コンクリートに比べてデザイン性の高い庭になりやすいでしょう。 コンクリートだけでは単調になりがちな外観も、インターロッキングブロックを組み合わせることで個性的な空間を演出できます。
水はけが良い
インターロッキングブロックは、ブロック同士の隙間から水が浸透するため、水はけに優れています。 コンクリートの場合、水はけが悪くなる可能性があるため、排水溝の設置など、場合によっては別途対策が必要になるかもしれません。
▼庭をインターロッキングブロックにするデメリット
施工費用が高い
インターロッキングブロックは、ブロックを一つずつ丁寧に敷き詰めていきます。コンクリートに比べて施工に手間がかかるため、費用が高くなる傾向にあります。
強度が低い
インターロッキングブロックは、コンクリートに比べて強度が劣ります。 重量のある車を長期間駐車する場合、ブロックが沈下したり、ずれたりする可能性もあるため注意が必要です。
砂利の庭
費用をとにかく抑えたい方は砂利の庭がおすすめです。
▼庭を砂利にするメリット
費用が安い
砂利はコンクリートよりも材料費が安く、施工も比較的簡単であるため、費用を安く抑えることができます。
防犯効果がある
砂利の上を歩くと音が鳴るため、防犯対策としても有効です。防犯砂利という一粒が通常の砂利より大きいものもあります。人が踏むと大きな音を出すため、より防犯対策には有効です。
▼庭を砂利にするデメリット
定期的なメンテナンスが必要
砂利を敷いただけでは、雑草が生えてきてしまいます。 完全に雑草を防ぐためには、防草シートを敷くなどの対策が必要ですが、防草シートも経年劣化するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。コンクリートに比べると、雑草対策の手間がかかります。
デザイン性に劣る
砂利の色や種類は限られているため、コンクリートに比べてデザインの自由度が低く、庭の見た目は単調になりがちです。
ただし、以下の施行事例のように、コンクリートと砂利を組み合わせることで、コスト面とデザイン面を両立した庭にすることも可能です。
庭のコンクリート工事費用を抑える方法
「庭をコンクリートで施工したいものの、費用の高さが気になる…」という方向けに、ここからはコンクリートの工事費用を抑える方法を紹介します。
庭のコンクリート工事費用を抑える方法は以下の3つです。
- ⚫︎閑散期である夏に依頼する
- ⚫︎複数の業者から相見積もりを取る
- ⚫︎一部を砂利で施工する
夏ごろに依頼をする
庭をコンクリートにする場合、コンクリートリフォームの閑散期である夏に依頼をしてみると良いでしょう。もしかしたら、事前に見積もりをもらっていた金額から価格を下げてもらうことができるかもしれません。逆に春は依頼が増える傾向にあるため、施工費用も上がりやすいので避けた方が無難です。
相見積もりを取る
外構(庭)をコンクリートに施工する場合、相見積もりを取ると費用を下げられる可能性があります。相見積もりとは複数の業者から見積もりを取り、その内容を比較検討することです。工事の適正な価格や施工内容を把握することができるので、不当な金額で請求をされることが避けられるでしょう。
一部を砂利で施工する
庭をコンクリートで施工する場合、一部を砂利にすれば費用を抑えられます。
コンクリートは耐久性やメンテナンス性に優れていますが、費用が高くなる傾向があり、一方の砂利はコンクリートより安価に施工できますが、強度や耐久性は劣ります。
駐車スペースのみにコンクリートを使い、残りの部分を砂利にすることで費用を抑えつつ機能性の高い庭が手に入ります。
庭をコンクリートにする際の費用目安と活用事例を紹介
ここからは実際の事例を用いて、庭をコンクリートする際の費用目安や活用方法を紹介します。
一般的な庭のコンクリート活用事例
庭一面にコンクリートを活用している事例が、石川県の住宅会社「株式会社ヤマダタッケン」様が施工を行ったクラフトマンスタイルのモデルハウスです。
クラフトマンスタイルとは、自然素材である石や木材の美しさを生かしたデザインが特徴的なアメリカの伝統的な建築様式のこと。 特に木材が豊富に採れるアメリカ西海岸で人気が広がり、20世紀初期には多くの住宅で採用されました。
このコンクリートの庭は、「デザインコンクリート」を一枚一枚丁寧に施工し、コンクリートの凹凸が外構のかっこよさを引き立てています。
車2台以上の駐車スペースを確保した事例
ツートンカラーでデザイン性のあるコンクリートを使い、石畳のような駐車場に仕上げた施工事例です。外構の設計・施工を中心に行う静岡県浜松市の「株式会社三京」様が手がけました。もともとアスファルトだった庭の上から、コンクリートを流し込んで仕上げています。上からコンクリートを流し込むだけなので、施工期間が短い点もメリット。
こちらの事例のように「オーバーレイ」と呼ばれるスタンプコンクリートを活用すれば、本物の石積みのように暖かみのある雰囲気に仕上げることが可能です。オーバーレイは床だけでなく、壁にも施工できます。
参考:オーバーレイの魅力
塗り壁とデザインコンクリートを活用した事例
最後に、デザインコンクリートと塗り壁材『Soi(ソーイ)』を使用した外構の施工事例をご紹介します。こちらは、サーフィンを趣味とするお施主様のご要望に応じてデザインされた門柱です。
門柱には、デザインコンクリートを使用し、波をイメージしたランダムストーンの模様を施しております。塗り壁材『Soi(ソーイ)』を併用することで、立体的な表現が可能となり、家の顔をオンリーワンに仕上げました。
コンクリートの施工ならデザイン性の高い庭が手に入る!
庭をコンクリートで施工すると費用は高額になりやすいものの、砂利など他の素材と組み合わせることで費用を抑えつつ、デザイン性の高い庭に仕上げることが可能です。
施工事例で紹介したような、オリジナリティあふれる唯一無二の住まいを手に入れたい方は、ぜひカントリーベースにご相談ください。カントリーベースは、1994年に設立された日本一ニッチな建材屋です。世界各国から塗り壁材やデザインコンクリートなど様々な建材を輸入して、施主様の理想をカタチにしています。
カントリーベースは、塗り壁の実績が豊富な会社です。環境にも配慮しており、SDGsに賛同する建材屋として、材料の製造から補修までワンストップで取り組みます。デザイン性の高い庭づくりを検討している方も、ぜひカントリーベースまでお問合せください。