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脱炭素に貢献する塗り壁とは?
コラム / 2024.12.05
近年、環境問題への意識が高まり、建築業界でも「脱炭素」を意識した建材選びが重要視されています。
その中でも、「塗り壁」は環境に優しい建材として注目を集めています。
本記事では、塗り壁がなぜ脱炭素に貢献するのか、どのような種類があるのか、
そして導入する際のポイントについて詳しく解説していきます。
なぜ塗り壁が環境に優しいのか?
塗り壁の基本的な特徴とは?
塗り壁とは、石灰や土、天然素材を用いて施工される壁材のことです。ビニールクロスとは異なり、
調湿性や耐久性が高く、自然素材の風合いを生かしたデザインが特徴です。
また、化学物質の放出が少ないため、健康にも優しいとされています。
脱炭素建材としての塗り壁のメリットは?
塗り壁は、施工時のCO2排出量が少なく、自然由来の原料を使用しているため、
製造過程での環境負荷が低いのが特徴です。特に、漆喰や珪藻土は、
CO2を吸収する特性を持っており、長期間にわたって空気中の二酸化炭素を取り込むことができます。
他の壁材と比べてどのくらい環境負荷が低い?
一般的なビニールクロスや合成樹脂製の壁材は、製造過程で大量のCO2を排出します。
一方、漆喰や珪藻土などの塗り壁は、自然素材を主成分としているため、
エネルギー消費が少なく、廃棄時の環境負荷も低減されます。
脱炭素に貢献する塗り壁の種類
漆喰(しっくい)の特性とメリット・デメリット
漆喰は、石灰を主成分とする塗り壁材で、強アルカリ性のためカビや菌の繁殖を防ぎます。
耐久性が高く、湿度の調整機能も備えているため、室内環境を快適に保つ効果があります。
ただし、施工には熟練の技術が必要であり、コストがやや高めになる点がデメリットです。
珪藻土(けいそうど)壁の環境性能とは?
珪藻土は、藻類の化石が堆積してできた自然素材で、優れた吸湿性・消臭性を持ちます。
化学物質を使用せずに製造できるため、室内の空気をきれいに保つ効果も期待できます。
ただし、漆喰に比べて強度がやや低く、ひび割れが発生しやすい点に注意が必要です。
新しいエコ塗り壁材にはどんなものがある?
最近では、ゼロVOC(揮発性有機化合物ゼロ)の塗り壁材や、リサイクル素材を活用した
新しいエコ塗り壁が開発されています。例えば、撥水効果が約15年持続する
外壁塗り壁材「Soi(ソーイ)」は、リサイクル原料を再利用している素材を
使っています。同様に、エコ意識の高まりに対応した外壁塗り壁材が増えています。
体験談|脱炭素塗り壁を導入した人の声
施工後の変化や効果を実感した事例
東京都在住のAさんは、新築時に漆喰の塗り壁を採用しました。
「以前住んでいた家と比べて、室内の湿度が安定しているように思えて、
カビの発生がほとんどなくなったような気がします。
空気がきれいに感じるのも大きな違いです」と語っています。
コストと満足度のバランスはどうだった?
リフォームで珪藻土の塗り壁を導入したBさんは、
「最初の施工費用は高かったですが、エアコンの使用頻度が減り、
光熱費が抑えられたので、長期的にはコストメリットがあると感じています」と話しています。
まとめ|環境に優しい塗り壁を取り入れよう
脱炭素社会の実現に向けて、環境負荷の少ない建材選びは重要なポイントです。
塗り壁は、CO2削減効果や調湿機能、耐久性の高さなど、多くのメリットを持つ建材です。
新築やリフォームを考えている方は、ぜひエコな塗り壁の導入を検討してみてください。
また、専門業者と相談しながら、自分の家に最適な塗り壁を選ぶことも大切です。
適切な施工を行うことで、より長く快適な住環境を維持することができます。
塗り壁探しでお困りの方は、株式会社カントリーベースまで
お気軽にお問い合わせください。