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注目される国産塗り壁材とは?漆喰や珪藻土の違いと選び方を徹底解説!

コラム / 2024.12.20

国産塗り壁材とは?特徴とメリットを解説


日本の伝統的な住宅建築には、自然素材を活かした塗り壁材が多く使われてきました。

特に、国産の塗り壁材は、その品質の高さや環境への配慮から注目を集めています。

では、国産塗り壁材とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

国産塗り壁材とは、日本国内で生産される自然由来の壁材のことを指します。

主な素材には、漆喰(しっくい)、珪藻土(けいそうど)、シラス壁、

土壁などがあります。これらの素材は、調湿性や耐久性に優れ、

健康的な室内環境を実現できる点が特徴です。

 国産塗り壁材の主なメリット

1. 調湿効果が高い – 湿度を自然に調整し、結露やカビの発生を抑えます。
2. 空気を浄化する – 有害物質を吸着・分解し、快適な室内環境を維持。
3. 防火性・耐久性が高い – 自然素材ならではの高い耐火性と長寿命。
4. デザインの自由度が高い – 柔らかな風合いで、和風・洋風どちらにも適応可能。


国産塗り壁材の種類と特徴


国産塗り壁材にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、適切な素材を選ぶことが重要です。

漆喰とは?特徴やメリット・デメリット

漆喰は、消石灰を主成分とする塗り壁材で、伝統的な日本建築にも広く使用されています。

<メリット>
– 強アルカリ性のため、カビや細菌の繁殖を抑える。
– 長期間美しい白色を保ち、耐久性が高い。
– 消臭効果や調湿機能がある。

<デメリット>
– 施工に専門的な技術が必要。
– 乾燥時間が長く、施工期間が延びることがある。

珪藻土とは?漆喰との違いを比較

珪藻土は、海や湖に生息していた珪藻の化石が堆積した土を原料とした塗り壁材です。

<メリット>
– 非常に高い調湿機能を持ち、結露やカビ対策に有効。
– 断熱性があり、夏は涼しく冬は暖かい環境を作る。
– 天然素材のため、健康的な住環境を実現。

<デメリット>
– 吸水性が高いため、汚れが付きやすい。
– 施工後の強度が漆喰に比べてやや劣る。

その他の国産塗り壁材(粘土・シラス壁など)

– 粘土壁 – 粘土を主成分とし、素朴な風合いが特徴。
– シラス壁 – 火山灰を原料とし、優れた消臭・断熱効果を持つ


国産塗り壁材の選び方とは?ポイントを解説


国産塗り壁材を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

1. 調湿・消臭効果を重視するなら珪藻土
2. 耐久性や美観を重視するなら漆喰
3. コストや施工性を考慮するならシラス壁や粘土壁

それぞれの特徴を理解し、家の用途や環境に合わせた選択をしましょう。


実際に使ってみた!国産塗り壁材の体験談


「職人さんのコテさばきが印象的でした」

私が依頼した業者さんは、塗り壁施工の実績が豊富で、

さまざまな仕上げ方を提案してくれました。実際の作業も丁寧で、

コテで塗り壁材を塗り広げる様子はまるでアートを見ているよう。

私たち家族も施工の様子を見学させてもらい、

まるで職人技を目の当たりにしたような感覚でした。

 

「家の雰囲気がガラッと変わった!」

仕上がりを見てまず驚いたのが、想像以上の高級感でした。

遠目に見るとフラットでスタイリッシュなのに、近づくと

コテ跡がほんのり見えて温かみを感じます。夜にライトを当てると

陰影が柔らかく出て、また違った表情になるのも魅力の一つだと思います。


国産塗り壁材のおすすめメーカー・商品一覧


1. アイカ工業 「ジョリパット」シリーズ

特徴: アクリル樹脂系の塗材で、カラーバリエーションやテクスチャが豊富。

耐候性や耐汚染性にも優れており、屋内外どちらでも使用可能。

おすすめポイント:

◆ 好みの仕上げパターンが選びやすい

◆ 幅広く流通しており手に入れやすい

2. エスケー化研 「ベルアート」シリーズ

特徴: 日本の大手塗料メーカーが開発した意匠仕上げ材。

モダンからクラシックまで多彩な仕上がりを表現でき、質感の異なるラインナップが多数ある。

おすすめポイント:

◆ 多様なテクスチャやカラー展開

◆ 比較的安価に仕入れることができる

2. カントリーベース「Soi(ソーイ)」

特徴: 施工性・耐久性に優れたバランスの良い国産塗り壁材。

約15年持続する撥水性能、防カビ・防汚性能で汚れにくく高耐久な塗り壁材。

おすすめポイント:

◆ 汚れにくく、メンテナンス性も良い

◆ 漆喰を由来とした高品質の外壁塗り壁材

4. 日本プラスター 「漆喰うま~くヌレール」

特徴: 名前の通り、漆喰をベースにした塗り壁材。初心者でも

扱いやすいように調整されており、DIYにも適している。

おすすめポイント:

◆ 本格的な漆喰の風合いが出しやすい

◆ 施工しやすいペースト状でDIY向き

5. 四国化成 「セラミック系塗り壁材」シリーズ

特徴: セラミック成分を配合した外装仕上げ材で、高耐候性・耐久性が期待できる。

テクスチャや色味のバリエーションが豊富で、外壁用塗り壁材として人気。

おすすめポイント:

◆ 雨や紫外線に強く、汚れが付きにくい

◆ 仕上がりの表情が多彩

6. シンコール 「しっくい壁」「珪藻土塗り壁」シリーズ

特徴: 内装用の珪藻土系塗り壁材や、しっくいを手軽に塗れる商品を展開。

調湿効果や消臭効果が期待できるため、室内空間を快適に保ちたい方におすすめ。

おすすめポイント:

◆ 珪藻土やしっくいなど自然素材の特性を生かせる

◆ 内装向けの意匠性も高く、健康面でも安心感

7. 山本窯業化工 「シラス壁」シリーズ

特徴: 鹿児島県を中心に産出される火山灰「シラス」を配合した塗り壁材。

高い調湿・消臭性能と独特の質感が魅力で、最近注目が集まっている。

おすすめポイント:

◆ 自然素材由来の優れた機能性(調湿・防カビなど)

◆ 日本らしいナチュラルな風合い

 

塗り壁材はメーカーや商品によって仕上がりや施工性が大きく変わります。

実際の施工事例やサンプルを取り寄せて、自分のイメージや用途に合ったものを

選ぶとよいでしょう。また、施工する職人や業者の技術力によっても

品質が左右されるため、実績や口コミをよく確認することが大切です。

ぜひ各メーカーの特徴を比較検討し、自分に合った塗り壁材を選んでみてください。


国産塗り壁材に関するFAQ(よくある質問)


Q1. 国産塗り壁材を使うメリットは何ですか?

A. 国産の塗り壁材は、日本の気候や住宅環境を考慮して開発されているため、以下のようなメリットがあります。

  • 耐久性・防水性が高い:雨の多い気候でも安心。
  • 自然素材由来の快適性:漆喰や珪藻土など、調湿・消臭効果が期待できる。
  • 安心の品質管理:国内で製造されるため、原材料や製造工程が明確でトラブルが少ない。
  • 日本の建築デザインに合いやすい:和風・洋風問わず、自然な風合いが出しやすい。

Q2. 施工費用はどのくらいかかりますか?

A. 一般的にサイディングや塗装と比べると、塗り壁材の施工費用はやや高めになる傾向があります。

  • 主な理由
    • 職人の技術が必要(手作業で仕上げるため)
    • 下地処理や乾燥工程に時間と手間がかかる
  • 費用目安
    • 外壁の場合、1㎡あたり数千円~1万円ほどの幅がある
    • 内装の場合、素材や仕上げ方にもよりますが、もう少し安価になることも
      工事全体の金額は、建物の面積、デザイン、現場の状況などによって大きく変わるため、複数の施工業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。

Q3. DIYで施工することは可能ですか?

A. 可能ですが、初心者には難易度が高いと言われています。

  • DIY向け商品:漆喰や珪藻土など、ペースト状で扱いやすく初心者でも塗りやすい商品が増えています。
  • メリット:コストを抑えられる、自由なデザインが楽しめる
  • デメリット:技術不足でムラやひび割れの原因になる可能性も
    もしDIYに挑戦する場合は、小面積の内装から始めたり、メーカーが主催するワークショップや動画解説などを活用すると失敗が減ります。

Q4. 外壁に使った場合、耐久性やメンテナンスはどうですか?

A. 国産塗り壁材には、雨風や紫外線に強い製品が多数あります。

  • 耐久性:しっかりとした下地処理と適切な施工を行えば、10年以上、美観を保つことも十分可能。
  • メンテナンス
    • 防汚性を備えた商品も多く、汚れが付きにくい
    • 汚れが気になった場合は軽くブラシで洗浄したり、洗浄をする程度でOKな商品も。
    • ひび割れが生じた際は、早めに補修材で対処することで大きな問題を防げる

Q5. ひび割れ(クラック)が心配です。対処法はありますか?

A. 塗り壁材は下地や施工方法によってはひび割れが生じる場合があります。

  • 事前対策
    • 下地処理(メッシュでの下地補強、下地の適切な施工など)を正しく行う
    • 温度や湿度など施工環境を考慮する
  • ひび割れが生じたとき
    • 小さなクラックの場合は補修材で簡単に修理可能
    • 大きく広がるようなら、施工業者に相談して原因を特定

Q6. どのような仕上げパターンがありますか?

A. コテで模様をつける「掻き落とし」「スパニッシュ仕上げ」から、

ローラーなどで均一に仕上げる「フラット仕上げ」まで、さまざまなパターンが存在します。

  • 代表的な仕上げ例
    • 掻き落とし:表面をざっくり削って独特の風合いを出す
    • 吹き付け:スプレーガンで吹き付け、粒子感のある表面に仕上げる
    • コテ仕上げ:コテ跡をあえて残して、手作り感・陰影を楽しむ
      仕上げパターンによって費用や施工期間も変わるため、事前に施工業者にサンプルなどを見せてもらうとイメージがつかみやすくなります。

Q7. 室内に塗り壁を使う場合のメリットは?

A. 室内用として漆喰や珪藻土を使うと、調湿・消臭効果が期待でき、

快適な住環境づくりに貢献します。

  • メリット
    • 湿気の多い季節でも室内がべたつきにくい
    • ペットやタバコのにおいが気になる空間でも消臭効果を期待できる
    • ナチュラルな質感がインテリアを引き立てる
  • 注意点
    • 家具を移動する際に壁を傷つけやすい場合があるので、丁寧に扱う必要あり

Q8. シックハウス症候群の原因になる可能性は?

A. 一般的に、国産の自然素材系塗り壁材(漆喰、珪藻土など)は化学物質の放散が少なく、

シックハウス症候群のリスクは低いとされています。ただし、下地材や接着剤など、

別の資材との組み合わせには注意が必要です。

  • 対策
    • VOC(揮発性有機化合物)低減型の下地材や接着剤を選ぶ
    • 施工中・施工後は十分に換気を行う
  • 確認方法
    • 施工業者やメーカーに「F☆☆☆☆(フォースター)対応かどうか」などを確認する

Q9. 選ぶ際のポイントは何ですか?

A. 主に以下の点をチェックすると失敗しにくいです。

  1. 仕上がりのイメージ:サンプルや施工事例を確認
  2. 耐候性・耐久性:屋外に使うなら防水・防汚性などを重視
  3. 職人の技術・実績:仕上がりの美しさやクラックリスクに直結
  4. コストとメンテナンス:初期費用だけでなく、長期的な維持費や補修のしやすさも検討

まとめ|国産塗り壁材を選ぶならどれがベスト?


国産塗り壁材は、各メーカーごとに仕上がりの風合い機能性

コスト施工性などに特色があります。そのため、どれが「一番良い」と

言い切るのは難しいのが正直なところです。最終的には、

「どのような雰囲気に仕上げたいのか」「どの程度のメンテナンス性を求めるのか」

「施工にかけられる予算・期間はどれくらいか」など、複数の条件を比較しながら選ぶのがベストです。

家づくりやリフォームは、外観や室内の雰囲気だけでなく、

住まいの快適性や長期的なメンテナンスのしやすさなど、多角的に考える必要があります。

サンプルや施工事例を実際に見たり、施工業者の話を聞いたりしながら、

イメージと機能がマッチする塗り壁材を選んでみてください。

「塗り壁」ならではのあたたかみと個性を活かして、末永く愛着の持てる住まいを実現しましょう。

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